2018年のJリーグを終えて(その3)

今シーズンの長いJリーグが終わった。
今回はJ1中位の7〜9位のクラブについて特集する。

◆セレッソ大阪

Jリーグ:7位(勝ち点50/13勝11分け10敗/39得点38失点)
ACL:グループステージ敗退(グループ3位/勝ち点8/2勝2分け2敗/6得点8失点)
ゼロックススーパーカップ:優勝(川崎フロンターレに2-3で勝利)
天皇杯:4回戦で敗退(ヴァンフォーレ甲府に延長の末敗戦)
ルヴァンカップ:準々決勝敗退(湘南ベルマーレに2試合合計2-5で敗戦)
スルガ銀行チャンピオンシップ:準優勝(インデペンディエンテに0-1で敗戦)

大阪のミナミのクラブは商売上手だ。

水着で来場した女性の入場料を無料にする「踏み込み過ぎた」企画は、インパクト十分だった。
一般人の話題になりサポーターにしてもらう「引っかかり」を作る能力は、川崎フロンターレに迫っている。

ただ企画力が戦績に結びついているかと言えば、Noだ。

この辺が川崎とは違うところだ。

カップ戦に強かった2017年シーズンの印象はどこへやら?
ユン・ジョンファン2年目のセレッソは、何かとツッコミどころのあるシーズンだった。

勝てばラウンド16進出が決まっていたACLグループステージ最終節で主力選手を帯同させず、試合を落として大会から敗退。

このACL軽視の姿勢は批判を招き、外国人ジャーナリストの怒りを買った。

ターンオーバーをしたのは、直後に控える大阪ダービーの為だったらしい。
だが結局、その大阪ダービーも落とした。

スルガ銀行チャンピオンシップも同様に主力選手を出場させずに敗退。

セレッソは2019年のACL挑戦権を掴み損ねた。

ACLもスルガ銀行チャンピオンシップも、どのクラブも簡単に出られるものではない。
そういう大会を軽視するクラブがACLに出られなくなるのは当然だ。

国際大会軽視の姿勢が本当にユンの意思だろうか?

確かに怪我人や過密日程で苦しんではいた。
ただその苦しみを緩和する為に、ACL出場チームはそうでないチームよりA契約の選手を2名保有できるルールになっている。
万が一「ACLやスル銀は捨てろ」と言い出したのがフロントだとしたら、闇は深い。

今オフは杉本健勇、山村和也、山口蛍といった主力選手が続々と退団している。
「柿谷曜一朗のユンに対する行動が原因だ」と噂されている。

これが事実だとすれば、フロントの病巣は深い。

プロサッカークラブとして活動できるのは、当たり前ではない。
周りの人達からの支援と協力が無ければ、二進も三進も行かなくなる。

フロントも含めた全ての人がこれらの事を念頭に置いて行動しないと、沼にハマってしまうだろう。

◆清水エスパルス

Jリーグ:8位(勝ち点49/14勝7分け13敗/56得点48失点)
天皇杯:3回戦で敗退(ヴァンフォーレ甲府に0-1で敗戦)
ルヴァンカップ:グループステージ敗退(グループ3位/勝ち点10/3勝1分け2敗/8得点5失点)

監督は実質就任初年度のヤン・ヨンソンが監督を務めた。

選手の入れ替えの激しいオフを経た今シーズンの戦績は、良くも悪くもない中位で終わった。

どんな試合でもスタジアムを盛り上げる清水サンバ隊の存在は選手にとって心強いだろうし、他チームにもよく知られるところとなっている。

様々な分野での値上げに踏み切る際のデータを交えた説明をする際の社長の左伴繁雄の真摯な文面はサポーターの共感を呼び、男気すら感じさせた。

兵働昭弘が引退式をする日の肝心の試合が「追加タイム19分」の大乱闘大荒れになってしまい、兵藤やサポーターにはかわいそうですらあった。

そんな清水エスパルスにも課題はある。

Jリーグで3失点以上喫した試合が6試合ある。

追い詰められた時に立て直す精神的支柱となる選手の奮起を促したい。

◆ガンバ大阪

Jリーグ:9位(勝ち点48/14勝6分け14敗/41得点46失点)
天皇杯:2回戦で敗退(関西学院大学に延長の末敗戦)
ルヴァンカップ:準々決勝で敗退(横浜F・マリノスに2戦合計7-1で敗戦)

大阪のキタのクラブの2018年は、何かと騒々しいものだった。

元セレッソの監督レヴィー・クルピが就任。
経歴面でガンバサポーターに色眼鏡で見られがちな立場なので、彼は結果で払拭しなければならなかった。

だが天皇杯では大学チーム相手に初戦敗退。
前半を折り返した所では、リーグ戦5試合未勝利で16位。

気付けばJ2降格間近の立場。
セホーンの影がチラつく程の絶不調に陥っていた(宮本前)

7月23日にクルピの解任に踏み切り、ユースコーチの宮本恒靖をトップチームの監督に抜擢した。
フロントはとっておきのカードを切り出した格好になった。

サポーターズグループは今期終了まで宮本を支えることを宣言。
チームは突然強豪になり8連勝を記録し、残留争いをしていた所を中位に漕ぎ着けた(宮本後)

チームの得点源は16ゴールを挙げたファン・ウィジョ。
レッズはその彼に2度もゴールを許したのは悔しい所である。

ただガンバサポーターにとっては、もう1つの大阪のクラブに順位で上回らなかった事が悔しいのではないか?

大阪ダービーと言えば、今年は両クラブのサポーターが大いに盛り上げていた。

「ガンバはGやからゴキブリや」
「ゴキブリはcockroachやから、セレッソこそゴキブリや」

清々しくもお下劣で香ばしい煽りを繰り広げる両サポーターの姿がSNSで話題をさらった。

そんな今年のダービーはガンバに軍配が上がった。

これからも仲良く喧嘩して下さいませ。

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