鹿島vsレアルでの雑感

レアル・マドリードはサッカーファンなら世界中、誰でも知っている名前だ。
もちろんアジアのサッカーファンもよく知っている。

鹿島アントラーズをもし知っているヨーロッパのサッカーファンがいれば、その人はかなりのサッカーマニアだ。

それぐらい知名度に差がある2チームが公式大会で闘う。
下馬評がレアル有利なのは当然だ。


クラブワールドカップ準決勝のシェイクザイードスタジアムでも、客席から聞こえる声はレアル寄りの物ばかり。

レアルは試合序盤こそゆっくりボールを回していた。
それが前半30分を過ぎた辺りから、急に回りの味方への攻撃参加の合図となる対角線上の楔のパスを、左ウイングの前のスペースに頻繁に出すようになった。

ボールを受けたベイルと西との競争になる。
ベイルが西をぶっちぎる場面が目立ち始めた。

この流れの中からレアルは3点奪った。

レアルは明らかに「死んだフリ作戦」を採っていた。


恐らく試合前のスカウティングの段階で「ベイルは西より遥かに俊足だ」と分かっていただろう。
ただ「そこは流石に鹿島も対応するだろう」と思っていた。
それが試合が始まり10分経っても、20分経っても対応する気配が無い。

そこでベイルの遥か前方のスペースに斜めの楔のパスを打ち込み、西との追いかけっこに持ち込んだ。

こうなると鹿島としては辛かろう。
時間が経つごとに点差が広がっていく。

レアルのビルドアップは系統立っている。
後ろの方で回している球を奪うのは至難の技だ。

だが鹿島のビルドアップは、思いつきで球を回しているだけ。
「もしかしたらボールを奪えるかも」という気になるし、ボールの位置が変わっても11人が一斉に位置を微調整するそぶりを見せない。

つまり鹿島はビルドアップが系統立っていない。

これは前回の鈴木大輔の記事でも書いたが、普段から「こういう時はこう動かないか?」という議論を選手同士で交わし足りていない気がする。

レアルは世界中から富が集まる金満クラブだ。
そんなチームと鹿島との実力差が有るのは当然だ。
個人能力がとんでもない選手でなければ、そもそもこういうクラブにいられない。

普通に闘えば敵わない事をまず認めるべきだった。
その上で、その状況で勝つにはどうするかを突き詰めるべきだった。

キンシャサの奇跡。

1974年、ボクシングでフォアマンにロープ際で延々と殴られ続けながら、一瞬の隙を突いてアリが逆転KOした試合だ。

鹿島はアリのこういう闘い方を参考にすべきだったのではないか?

一瞬の隙に全てを賭ける。
回りの選手はいつでもダッシュできる様に準備しておく。
球を奪ったらロングボールでCKを誘う。

割り切った闘い方をすれば、鹿島にもまだ勝ちの目は有った。

レアルは確かに尋常じゃなく強い。

それでも無敵ではない。
監督交代後でさえ、レアルはエイバルに3-0で敗れている。

現行方式でのクラブワールドカップは今年が最後。
この次なるクラブワールドカップがどうなるのか、いつやるのかすら定かではない。

ただ来年開催する可能性は限りなくゼロに近い。

欧州勢とタイトルを賭けて闘う舞台の再来を願う。

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