やっぱりサッカークラブははないちもんめ

浦和レッズが柏レイソルのCB鈴木大輔を補強した。


柏レイソルで3年半もプレーしてきたが、間に居たスペイン2部のジムナスティック・タラゴナで5人の監督の下でプレーしてきた。
当然、日本とは違う色々な価値観を身につけることになる。

この辺りは彼自身が発信したNewsPicksの有料記事に詳しく書かれているので、俺は詳しくは触れない。

スペインでは小さな事でも意見を言い、きちんと主張する選手が生き残る。
その為にはロジックが自分の中で整理されていなければいけない。

日本の斜陽な会社のように「黙って従え」では、主張どころではない。
当然、ロジックが自分の中で整理される事もない。

このスペインでの経験が、柏では必要とされていなかったのではないか?

レッズは日本の中では自己主張の強い、個性の強烈な選手が多いクラブだ。
選手同士が、監督と選手がちゃんと意見交換する土壌もある。

心配や不安の芽を対話で未然に摘んで、試合で万全のプレーをする。
こういうレッズの土壌はスペイン的だ。

大輔にはレッズが合っている。

彼は海外で多種多様な経験を積んでいる。
敵地でのACLでも平然とプレーするだろう。
かなり期待できる選手だ。

さて、今オフでのレッズの選手の移籍状況は6人in、2人out。
柏は1人in、4人out。

あくまでこれは現時点での話だ。
レッズでは北海道コンサドーレ札幌に期限付き移籍していた駒井の完全移籍化が確実だと言われてしまっている。
武富にも退団の可能性がある。

ただこの2人を入れても、加入選手の数が退団選手の数を上回る状況は変わらないだろう。
しかも加入選手の6人の中にこの大輔と杉本健勇が入っている。

今年参戦できなかったACLを控えている事情があり、加入選手で盛況だ。
A契約選手を2人多く保有できるようになったし。


一方でJ2降格が決まった柏レイソルに現時点で入団が決まっているのは、大学生1人だけ。
こちらは年が明けてから移籍話が本格的に動くだろう。
そうは言っても、降格するようなクラブへの入団は、どの選手でも躊躇してしまうのではないか。

結果を出したクラブが、結果の出なかったクラブから選手を奪う。
やっぱりサッカークラブははないちもんめだ。

ただ、これで柏サポーターがレッズや大輔を恨むのは筋違いだ。

プロクラブには良い選手を獲得して強くする責務がある。
選手には自分をより活かしてプレーしやすく、自分をより評価するクラブを選ぶ権利がある。

選手の移籍は、契約書に基づく真っ当で民主主義的な手続きだ。

移籍先や退団した選手の恨み言をサポーターが吐くのは、民主主義を否定する行為だ。
社内規定で認められている残業代を請求しようとする部下の事を「残業代を請求しようとする恥ずかしい奴がいる」と大勢の前でこき下ろし、部下を吊るし上げる馬鹿上司と同じだ。

それじゃ、大輔を引き抜かれたのは誰が悪い?

引き留められなかった柏レイソルの幹部だ。

大輔にはレッズと柏の2つの選択肢が有った。
彼はレッズを選んだ。

柏は自分の価値を高める努力を怠った。
だから大輔に選ばれなかっただけの話だ。

移籍話の本質を見誤らないように願う。

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