クラブワールドカップとさんまと鹿島と夢と

浦和レッズは、去年クラブワールドカップに出場した。

今年出場している鹿島アントラーズと同じアジア枠で。

準決勝まで勝ち進めば、レアルマドリードと対戦できる。

俺はレッズがレアルを倒す姿を待ち望んでいた。
当然レッズの選手たちもそういう気持ちだっただろう。

その為には準々決勝で開催国王者のアルジャジーラに勝つ必要があった。

だがレッズはその試合で魔の1発を浴びた。
レアルとの対戦は叶わなくなってしまった。

あれから1年。

今度は鹿島アントラーズがACL覇者としてクラブワールドカップの舞台に乗り込んだ。
去年のレッズ同様、準々決勝を勝ち上がればレアルとの対戦が実現する。

鹿島の場合、2年前にレアルと闘っていた。
クラブワールドカップ決勝の場でクリスティアーノ・ロナウドにハットトリックを決められ、2-4で敗れていた。

鹿島としては何としてもリベンジを果たしたいだろう。

その舞台に登るためには、まずチーバス・グアダラハラを倒さなければならない。

英国系の予想屋は、鹿島の苦戦を予想していた。


そして試合では、いきなり電光石火のカウンターで先制点を浴びた。

やはりこれは大陸王者同士がしのぎを削る大会だ。

鹿島がアジア王者なら、チーバスは北中米カリブ海王者。
前半は俊足にモノを言わせたサッカーで、メキシコ代表選手を多数抱える相手に良い様にあしらわれていた。
王者だからといって、簡単に勝てる訳ではない。

後半になると、前半飛ばしていたチーバスの選手たちの脚が当然鈍る。
その隙を老獪な鹿島が見逃すわけが無かった。

敢えてパスの回数を減らし、極力ボールを持ちながらゆっくり上がっていく戦術を採り、ファールを誘った。
この方法で徐々に相手ゴールとの距離を詰め、最後にパス交換を切り出した。

同点。逆転。駄目押し点。
日本のクラブがメキシコのクラブを追い詰めていった。

終盤にPKの跳ね返りを決められた。
それでも終わってみれば3-2の勝利だった。


願ってもないレアルと試合をする権利を、鹿島は手にした。

クラブワールドカップといえば、どうしてもこいつに触れないわけにはいかない。

明石家さんまだ。

サッカーの専門家でもプロサッカー経験者でもないのに、真剣勝負の場に毎年々々しゃしゃり出る。
欧州贔屓を前面に押し出して喋りまくり、日本勢が欧州勢と闘うだけでも日本勢をdisりまくる。

1人のサッカーファンとしてこれをやるのは、全然構わない。
だがさんまは自分の言葉が日本全国に無差別に届く、自身にギャラが発生する地上波テレビ中継の場で、日本勢をdisりまくる。

Jリーグのクラブを応援している俺としては、こいつのやり方は非常に不愉快だ。
さんまなんか炎上して塩対応されて喰われちまえ!

さらに悪質なのは、クラブワールドカップの放映権を持っている日本テレビが大会専用の公式サイトをこしらえ、そのホームページの一番目立つ場所にさんまの画像を使っていることだ(炎上商法なので、このサイトへのリンクは敢えて貼らない)。

日テレは日本勢が出るACL決勝を地上波で生中継する事には、どんなに滅茶苦茶な理由を付けてでも拒否する。
クラブワールドで日本勢が欧州勢と対決する舞台には、日本勢をdisるタレントを持ってくる。

スポーツ番組をそんなしょっぱい扱い方をするのは、世界中探しても日テレだけだ。
他の国なら、ネクタイを締めた背広姿のプロサッカー経験者が厳粛に解説する。

レッズサポーターの俺としては、鹿島の快進撃は悔しい。
だが鹿島がレアルに負けてさんまなんかに出っ歯を見せつけられて高笑いされるのは、もっと悔しい。
だから準決勝ではレアルを(と言うよりさんまを)倒してほしい。

俺はそんな気持ちでいたのだが、J2降格したばかりのクラブの社長の、予想を上回るツイートを見た。


「サッカーには夢がある」

このタイミングでこういう言葉を出せる高田は凄い。

V・ファーレン長崎より上位にいながら降格の憂き目に遭い、夢を感じさせることが出来ないクラブが有る。
と言うより、降格する様なクラブは夢を感じられないのが普通だ。

プロサッカーに拘わる者として、結果が出なければ「悔しい」という感情が湧くのは当然だ。
高田にもその感情は有ったはずだ。

だが彼は、悔しさを押し殺して鹿島を称えている。

全てのサッカークラブに夢が有るわけではない。

ただサッカーには間違いなく夢がある。
高田にもV・ファーレン長崎にも夢がある。
鹿島にもレアルにも夢がある。

そしてレッズにも紅い夢がある。



※本ブログの広告からの収益金の1%を多発性硬化症や視神経脊髄炎の患者の支援団体であるMSキャビンに寄付いたします。

◆こちらの記事もオススメ
メキシコのプロサッカーリーグのまとめ
スペインのプロサッカーリーグのまとめ
日本のプロサッカーリーグのまとめ

Follow me!