入れ替え戦の意義について考えてみた

入れ替え戦といえば、Jリーグを象徴する物だった時期が有った。
バレーのダブルハットトリックなどで入れ替え戦は多いに盛り上がった。

そのJリーグの入れ替え戦が、J1参入プレーオフの最終戦という形で10年ぶりに復活した。

今日、その入れ替え戦でジュビロ磐田が東京ヴェルディを2-0で下した。
勝ったJ1のジュビロ磐田はそのままJ1に残留し、J2の東京ヴェルディはプレーオフを勝ち上がっていても来年もJ2だ。

入れ替え戦なのに、入れ替わっていない。

俺は「これで良い」と思っている。

それなら入れ替え戦とは何のためにあるのか?

入れ替え戦とはJ1の価値を試すためのものだと俺は思う。

今年の入れ替え戦は、J1の16位とJ2の6位のカードだ。

もしこれが逆の結果で終われば、どういう事になるか?

「J1なんてチョロい」
世間の評価はJ1をナメたものになる。

もしJ1もJ2もそんなに実力が変わりなく、入れ替え戦で毎年の様に入れ替わるような実力格差のないリーグならどうなるか?

沢山のクラブが横並び。
それはそれで良い人にとっては良いのかもしれない。

ただ平均点近辺ばかりが集うリーグでは、ACLで勝ち上がれる様な国際競争力のあるクラブは生まれない。

外国から有力選手を集め、外国から注目度やサポーター、金を集めて発展するためにもJリーグにはある程度の格差が無いと。

ところでプロサッカーリーグでは、大抵の国で昇降格制度がある。

Jリーグでも、J2が発足した時からJ2の強いチームがJ1に上がり、J1の弱いチームがJ2に下りてきた。

J1とJ2では、注目度も金回りもA契約を勝ち取るための出場時間数も違う。

J1のクラブの者は、普通は石にかじりついてでもJ1に残留しようと奮闘する。
J2のクラブの者は、J1を夢見て数少ない昇格枠を目指しシノギを削る。

力のないクラブが退場し、力のあるクラブが取って変わる。
それで1部リーグが強くなり、国際競争力が高まる。

だから世界中のリーグのほとんどが昇降格制度を敷いている。

入れ替え戦でJ1のチームが簡単にJ2のチームに負けてはいけない。

もしヴェルディが磐田に勝ったなら、「下克上」と囃し立てるメディアが出てきただろう。

下克上とは聞こえが良い。

その実は、下克上とはリーグ戦を否定する言葉だ。

強い者同士で切磋琢磨しているはずなのに、その輪の外にいる者に簡単に取って変わられてしまったら「何のためのJ1か?」という事になる。

2005年の入れ替え戦の様にJ1のチームがJ2のチームに2試合合計3-8で敗れるという事になれば、「本当にJ1はJ2より強いのか?」という声が上がってもおかしくない。

J1の威厳がなくなってしまう。
今のジュビロ磐田が東京ヴェルディを下すのは、当然の結論だ。



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