女子がサッカーを観に行くのが当たり前じゃない国の話

先日イラン・テヘランで行われたACL決勝第2戦でのペルセポリスvs鹿島アントラーズ戦で、イラン人の女性サポーターがスタジアムの中に入ってサッカー観戦した事が話題になっている。

イランではインスタグラムはOKだったんだ。

イランなどのイスラム文化の国では、女子が髪や肌を見せて外出するのは御法度だ。
だから外を歩く際は、常にヘジャブで髪の毛を覆う。

アザディスタジアムに駆け付けた千人の女子サポーターは、ヘジャブの代わりにかぶり物をまとって雰囲気を盛り上げていた。

駆け付けたと言っても、男子と一緒に観戦していたわけではない。
大勢のペルセポリスサポーターで占める観客席の一角に、女子サポーターだけが入るスペースがあり、そこで女子は観戦していた。
多分入場口の段階で、男女は別々だったのだろう。
みごとに区画化されていた。

そんな彼女たちの後押しがあってか、アザディスタジアムのこの日の入場者数はなんと10万人。

鹿嶋市の人口全部(6万8千人ほど)より多い。

35022人入ったカシマスタジアムでの第1戦も合わせての決勝2試合での入場者数135022人は、ACL記録だと言う。

埼スタに59136人もの人が駆けつけて記録を打ち立てた去年のACL決勝2試合での最多入場者数記録の116863人が、更新されてしまった。
今度はレッズがペルセポリスを倒して、この記録の更新を望む。

1979年のイラン革命以来、女性がスタジアムに行ってサッカーを観戦するのは禁止された。
これを性差別と世に訴える動きは多々あった。

日本では、女性がスタジアムに行こうと思えば今すぐにでも行ける。
イランでは、女性がスタジアムに行けるようになるまで40年かかった。

今回限りの例外的措置ながらも、イラン女子はスタジアムでサッカーを観る権利をつかんだ。

鹿島サポーターや去年のサウジアラビアでの浦和レッズサポーターのように男女同席というわけにはいかない。
それでも、これは大きな1歩だ。

キングファハド国際スタジアムでは、観客席で観戦できる女性はレッズサポーターだけだった。

アザディスタジアムでは、両方のチームの女子サポーターが観客席で観戦を果たしている。

タイトル争いでは、ペルセポリスは敗れた。
それでもイラン人の女子サポーターは勝ったと言えるのではないか。

少なくとも自国民の女子を客席に入れなかったサウジアラビアには勝っている。

「誰々はイケメン!」
「憧れのあの人がボールを持った!」
「サッカーはよく分かんないけど、なんだか楽しそう」

たとえ観客席がワーワーキャピキャピキャッキャキャッキャな雰囲気だったとしてもだ。

勝利は勝利だ。



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