何が祭りを潰すのか?

ハロウィンを祝う渋谷の路上で、祝っていたはずの群衆に軽トラックを横転させられる事件が起きた。
この日は他にも痴漢や盗撮が多数起き、逮捕者が複数出たという。

ハロウィンは暴徒が暴れる事件のことを言うのか?
スーパーや商店街で「ハロウィンセール」とやっているが、あれは「この時期になれば店の中で大暴れして略奪者になれ」という意味なのか?

ハロウィンは、もともとそういう意味ではもちろんない。

ハロウィンはケルト地方のサウィン祭が起源だ。
毎年10月30日の夜に先祖の霊が家族に会いに戻ってくる。
ハロウィンは欧州の辺境の地のお盆に過ぎなかった。

近年では世界各地で流行していたが、最近まで日本では一般的ではなかった。
それまでは、カボチャをくりぬいたジャカランタンの画像を見てて「面白い事やるな」と思った程度だった。

東京ディズニーリゾートがやり出したせいなのか、日本にもハロウィンは飛び火した。

俺はもともと祭りが好きだ。

だが渋谷でのハロウィンでは痴漢事件が頻発し、毎年大量のゴミが出る。
店を荒らす輩を警戒し、ハロウィンの日は早めに店を閉める所が続出する。
渋谷区役所ではハロウィンへの苦情が相次いでいるという。

これが祭りというなら、祭りは要らない。

ハロウィンを楽しみにしている人もいるだろう。
ハロウィンを楽しく企画して盛り上げたいと願う人もいるだろう。

だがどんなに裏方が楽しく楽しませようとしても、肝心の参加者が身勝手の極みでは、祭りは台無しだ。

「自分さえよけれは」という気持ちが、祭りを暴動に変える。
こうなると「ハロウィンを盛り上げよう」と考えていた裏方や商店主の人たちの中からも「ハロウィンなんかやめよう」と考える人が続出する。

参加者の身勝手で破壊的な言動が原因で祭りがやめる方向にひとたび向かえば、復活は至難の業だ。

それを俺は一度浦和レッズで味わっている。

4年前に一部のレッズサポーターの人種差別的な言葉の横断幕の掲出が原因で、無観客試合が開催された。
それから長らくレッズサポーターの応援には、非常に厳格な規制が課せられた。

以前のような迫力ある埼スタ名物のヴィジュアルサポートを再開できるようになるまで時間が掛かった。
大旗を揚げられない期間も長かった。
ゲートフラッグをスタジアムで持てるようになったのは、つい最近だ。

それでもスタジアムの掲出物への事前検閲制は今も続いている。
だから事件前まであったような「弾幕の海」のようなパンチ力のある言葉の掲出は、今はレッズサポーターは出来ない。

埼スタの祭りは、あの事件から完全な形で復活したとはいえない。

一度ネガティブな事件を起こしてネガティブな方向に向かうと、祭りは潰れる。

一度祭りが潰れたら、もう元の祭りには戻せない。

だから参加する人が自分勝手ではいけない。

祭りは皆が幸せになるためにある。
自分たちだけが楽しんで、周りの人や残った人を不幸せにするようなのは、祭りとはいえない。



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