湘南ベルマーレ優勝で締めたルヴァンカップについて

ルヴァンカップで湘南ベルマーレが横浜F・マリノスを下して優勝した。

湘南ベルマーレと言えば、梅崎司だ。
去年までレッズの一員だった梅崎が、埼玉スタジアム2002に帰還した。
試合終了後、レッズ時代の梅崎のレプリカを掲げる人たちも目に付いた。

じつに微笑ましい。

湘南ベルマーレは前身のベルマーレ平塚時代、韓国代表のホン・ミョンボやご存知中田英寿が所属していたことで有名だった。
だがメインスポンサーの撤退を受け、資金繰りが悪化。
スタープレイヤーを手離して湘南ベルマーレとして再スタートを切った。

それから何度も昇降格を繰り返した。
もちろんこれまでタイトル争いなど無縁だった。

苦労の多いクラブだ。

湘南はビーチバレーやビーチサッカー、フットサルなどの地理的条件を活かした総合スポーツクラブとしての在り方にこだわった。
金繰りは豊かではないが、哲学のあるクラブだ。

そんな姿勢に魅力を感じたのか、「結果にコミットする」事で有名なライザップが湘南ベルマーレの経営権を獲得した。

監督のチョウ・キジェはお腹の結果のコミットはともかく、サッカーの結果のコミットはしっかり果たした。
心からおめでとうと言いたい。

そんなめでたしめでたしのルヴァンカップだが、課題も多い。

この大会は国内リーグが主催するリーグカップの大会だ。
国のサッカー協会が主催するカップ戦である天皇杯、そしてJリーグと並行して勧める以上、どうしてもリーグカップには過密日程の問題に突き当たる。

だからこそリーグカップを実施しない国や地域は多い。
東アジアでリーグカップを実施しているのは、日本とタイぐらいだ。
韓国も一時期実施していたが、廃止した。

ルヴァンカップの決勝でこそ、4万人を超える人達が埼スタに集まった。
だが大会序盤の平日のグループステージでは、入場者数が惨憺たるものだ。
しかもこのステージでは、ACL参加チームはシードされる。

注目度の低過ぎるグループステージをリーグ戦でやる意味が有るか?

他のリーグカップを行う数少ない国では、全てトーナメントだ。
しかもそのほとんどが一発勝負。

ルヴァンカップを主催するJリーグが過密日程に真剣に向き合っているのか、疑問が残る。

そしてチームを優勝争いに駆り立てさせる「ニンジン」として、優勝チームは翌年コパ・スダメリカーナ優勝チームと闘えるというのがある。
スルガ銀行が大会スポンサーを務めるスルガ銀行チャンピオンシップでは、南米のカップ戦の大陸別選手権の優勝チームと闘う。
2017年に浦和レッズがあのシャペコエンセと闘ったのも、この大会だ。

その肝心のスルガ銀行が不正融資問題を受けて、経営が揺れに揺れている。

スルガ銀行が倒産してしまったら、新たな大会スポンサーが見つかるまでこの大会はもちろん継続できない。

Jリーグや天皇杯に続く日本第3の大会に、そんなに簡単にスポンサーが集まるだろうか?

「ニンジン」が無くなったら、ルヴァンカップで優勝を真剣に目指すチームは減るだろう。
そうなれば、大半のチームは主力選手を休ませて控えの選手で必要な者と要らない者を判断するための大会としてルヴァンカップを捉えるのは目に見えている。

この大会に続ける意味はあるのか?
続けるなら続けるで、大会様式の変更は必要ではないのか?
スポンサーを集める具体策はあるのか?

Jリーグはこういう事に真剣に取り組む必要がある。

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