有名税とは努力を放棄した者が嫌がらせをする言い訳だ

大久保嘉人の妻への中傷ツイートに大久保が激怒したニュースが、サッカー界以外の人達にも話題になっている。

はあちゅうがサッカーに興味を持っているようにはとても見えない。
そんな彼女でも、有名税の問題を自分の事として捉えている。

「有名人なんだから、家族への中傷などは耐えて当然」
「それを耐える気のない奴が有名人として生活する資格などない」

「有名税」の言葉を盾に、有名人に危害を加えて当然という風潮が出来上がっている。

非常に乱暴な風潮だ。

はあちゅうを始めとしたインフルエンサーは、暴言のリプライを受けるという形で有名税を強制的に払わされている。
このクソリプ問題は、ブロガーの初心者がブロガーを辞める原因になっている。

残念ながら有名税の問題は洋の東西を問わない。

中田英寿はイタリアやイギリスでプレーしている間じゅうずっと日本のメディアから中傷記事を書かれ続け、自分の言葉を公式サイトやメルマガでしか発信しなくなっていった。
ラファエル・シルバはサウジアラビアでゴールを決めると、大量のサウジアラビア人のアルヒラルサポーターが彼のインスタグラムに猿の絵文字を多用した人種差別的書き込みをした。
クリスティアーノ・ロナウドは随分昔に会った女性からのセックススキャンダルに巻き込まれた。
ルイス・ファビアーノは自分の母が誘拐され、釈放されるまで63日も車の中に閉じ込められていた。
ポルトガルのスポルティングはチームの戦績が振るわないという理由だけで、サポーターから練習場を襲撃された。

有名税の問題はサッカー界だけに限らない。

ダルビッシュは対戦相手に人種差別的ポーズをされた事がある。
野茂や伊良部は米国に渡り大リーガーになってから大リーガーを辞めるまで、日本のメディアからずっと批判を受け続けてきた。

アスリート以外にも有名税の問題はある。

「ホリエモン」こと堀江貴文はたとえ普通の書き込みをSNSにしても、クソリプも集まってしまう。
ZOZO社長の前澤友作は剛力彩芽との交際が露わになってからは、行動するだけでも批判されているように見える。

有名税と言えば、芸能界も顕著だ。

安室奈美恵は姪が怯えるほどの実家への無慈悲な取材攻勢を受け、実家などへの取材を控えるように繰り返しよびかけなければならなかった。
近藤真彦は日本レコード大賞の授賞式を前に脅迫メッセージが届き、母の遺骨を盗まれた。
ジャスティン・ビーバーは所構わず写真撮影するファンに激怒し、ファン対応を辞めるメッセージを発信したことがある。
ジョン・レノンはニューアルバムの発表直後に暗殺された。

残念ながら有名税の問題は世界中で起きている。

数多くいる有名税の被害者の中でも際立って分かりやすい例は、マイケル・ジャクソンだ。

世界中で知らない人を探すのが難しいほどの有名人になってから、彼は様々な有名税を要求された。

家で寝ていても、突然フラッシュを焚かれる。
整形手術についてある事ない事を書かれる。
私生活を制限される程の難病を2つも罹っていた事をメディアは敢えて伏せ、難病を患っているが故の行動を「奇行」と面白おかしく書き立てる。
幼児虐待事件をでっち上げられる。

そんな事件に巻き込まれて続けてきたせいか、キャリアの後期では有名税を批判する歌が目立つようになる。

Billie Jeanはそこまで有名になる前に世に出た、彼の代表曲だ。

ライブではこの曲の時に派手なムーンウォークを披露して観客を盛り上げる。
だがこの曲のショートフィルムでのマイケルは、パパラッチからどうにかして逃れようと苦悩する一人の男だ。
歌詞も糾弾される筋合いのないセックススキャンダルに巻き込まれて苦しんでいるという内容になっている。

これはギネスブック記録にもなっているアルバム「スリラー」に収録されている。
今の若い人にこそ、是非このアルバムを聴いてほしい。
彼がこの時点で有名税を払わされ始めているのが分かるから。

その世界を代表するアスリートやミュージシャンになる為には、圧倒的努力が絶対に必要だ。

何年も十何年も圧倒的努力を続けた末に、巨額の富を得る商売道具が得られる。

有名税とは、その努力をする事を放棄した者が有名人への嫌がらせを正当化するための言い訳だ。
努力せずラクして金を得ようとする卑怯な行為だ。

金が自分にも降りてくると思って、有名人をカツアゲする。
それが有名税だ。

有名税という言葉を許してはいけない。

有名人は傷だらけ。
これ以上不必要に傷を与える筋合いはない。

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